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アスエネ株式会社 代表取締役 CEO 西和田氏に聞く!企業の急成長に必要不可欠なITツール

アスエネ株式会社 代表取締役 CEO 西和田氏に聞く!企業の急成長に必要不可欠なITツール

ビジネスの最前線で活躍しているプロフェッショナルは、どんなITツールを活用しているのでしょうか。そのツールを教えてもらうことで仕事のコツや効率化、働き方を変えるヒントにつながるかもしれません。

今回は、クライメートテックと呼ばれる、革新的なテクノロジーでCO2排出量の見える化・削減や地球温暖化への対策に取り組むアスエネ株式会社の代表取締役CEO 西和田さんにお話を伺いました。スタートアップ4年目として、企業成長に必要不可欠なツールを紹介いただきました。

目次

    ゲストプロフィール

    アスエネ株式会社
    代表取締役CEO 西和田浩平氏

    慶應義塾大学卒業後、三井物産にて日本・欧州・中南米の再生可能エネルギーの新規事業投資・M&Aを担当。ブラジル海外赴任中に分散型電源企業出向、ブラジル分散型太陽光小売ベンチャー出資、メキシコ太陽光入札受注、日本太陽光ファンド組成などを経験。
    2019年アスエネ株式会社を創業、「次世代によりよい世界を」をミッションに、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」と脱炭素ワンストップ・ソリューションを展開中。
    Forbes Japan Rising Star Award受賞、2021 Forbes Japan 100、東洋経済 すごいベンチャー100などに選出。

    西和田さんが紹介する3つのツールはこちら

    西和田さんが紹介する3つのツールの画像

    はじめに

    ーー御社の事業について教えてください。

    弊社は、「次世代によりよい世界を」をミッションとする、クライメートテック領域のリーディングカンパニーです。提供している「アスゼロ」は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスで、企業や自治体の温室効果ガス排出量をカンタンに見える化できます。

    また、サステナビリティ・コンサルティング、TCFD、CDP、SBTi、PCAFなどのイニシアチブ報告支援、カーボンオフセットの売買など、脱炭素のワンストップソリューションも提供しています。企業のサステナビリティ経営を支援し、カーボンニュートラル社会の創造の貢献に取り組んでいます。

    ーー西和田さんが仕事をする上で大事にしていること、モットーや、働き方について教えてください。

    弊社が社内で掲げている10個のバリューがあるのですが、その中でもスタートアップとして重要視しているコアバリューが3つあります。

    1つ目がIntegrity(インテグリティ)。より相手目線に誠実に、というところでお客様への話し方などコミュニケーションの取り方もそうですし、社内でもより分かりやすくシンプルに伝えることは最重要だと思っています。2つ目はOwnership。もう自分が前に進めるしかないんだ!という気概ででみんなでやっていますね。僕もまだまだプレイングマネージャーのような形で、ガンガン手を動かし続ける経営スタイルです。現場に権限委譲し、任せてしまってうまくいっているような経営スタイルもあると思いますが、僕の場合は、全員が当事者でやっているという組織をすごく意識をしていますね。3つ目に、Go Fast。つまりお客様に対しても社内でも、スピードが価値になるということ。会社としてこの3つのコアバリューは凄く重視しています。

    働き方は、ハイブリッドです。職種によって違っていて営業チームは出社が多いですし、開発チームはフルリモートだったりします。完全にリモートだとやはりちょっと人の心が離れていっちゃう部分もあるので、対面のコミュニケーションも大事だったり、一方でそこに縛られ過ぎていると色々なフレキシビリティが持てなかったり。自由だけど業務の見える化をプロ意識高くやりながら、効率的かつ合理的に働けるように、今はよりよいハイブリッド組織を追及しています。僕にも子どもがいますし、家庭の時間もすごく重要だと思っています。

    kintone

    kintoneはまさに営業用のツールとして活用していますね。インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスチームがいて、kintone上で情報連携をできる状態になっています。

    例えば電話でお客様にアポイントを取ったら、顧客情報を登録して、アポイントの背景などの情報を入れています。その後、フィールドセールスが営業面談をして、参加者、商談時間、内容、今後のアクションをシステムに打ち込んでいます。そのデータをもとに、KPIを置いたり分析したりすることまで、すべてをkintoneでできています。

    類似の外資系ツールもありますが、圧倒的な違いで言うとコスパの良さですね。高額なシステムのおよそ1/8から1/10ぐらいの値段ではないでしょうか。つまり、安く効率よく使えて、システムもカスタマイズしやすいというところでおすすめです。

    やはりスタートアップは、最初は資金もないのでミニマムに、かつ効果的にやっていく必要があります。創業フェーズの企業にはkintoneのシステムはめちゃくちゃ向いていると思いますね。

    ーー御社ではkintoneをいつ頃から使っていますか?

    会社を立ち上げてお客様を何社様か獲得でき始めてからすぐに導入しているので、もう2年以上使っています。

    SFAとCRMを探そうと思ったときに、いくつか知っているシステムを比べてみました。最後は2、3候補に絞って実際に使ってみて、使い勝手や料金を比較してkintoneに決定しました。

    Q.どんなときに使っていますか?
    営業部門の顧客情報共有と、データ分析に活用しています
    Q.気に入っている機能は?
    データテーブルがすごく見やすいし、カスタマイズしやすいところです。グラフの分析機能なども、自分好みに編集できます
    Q.どんな企業におすすめしたいですか?
    SFA/CRMの導入費用をミニマムに抑えたいスタートアップ

    kintone

    サイボウズ株式会社
    《kintone》のPOINT
    1. 自社の業務内容にあった形で、CRMシステムを自由に作成
    2. チーム専用のスペースで、顧客の情報をスムーズに共有
    3. 他サービスと連携することで、名刺管理やwebアンケートも可能に

    Deep L

    DeepLは自動翻訳ツールで、かなり活用しています。例えば、Google翻訳を使えば、知りたい言葉の意味や文章の意味はすぐわかると思うんですが、Deep Lの有料プランであるDeepL Proを活用すると、海外のWebサイトの情報をまるごと日本語で「自動表示」できるのが便利です。

    弊社はこれから海外展開をしていくところです。そのため、海外の動向を調べることも多いのですが、社内で「じゃあ、このサイトを調べておいて」と言っても、なかなか誰もが英語が得意でパッと日本語訳ができる、というわけではないですよね。もちろん、英語がちょっと苦手とか、抵抗のある人もいます。そういう時に、DeepL Proを使うと英語のサイトも一切の手間がなく日本語で「自動表示」でき、さらに従来のGoogle翻訳と比較しても日本語訳の精度が高いので、とても便利です。

    これが使えると、世界中の情報に母国語でアクセスできますよね。僕も英語より日本語で読んだ方がもちろんスピードが速いので、圧倒的に情報収集や調査の速度があがります。スタートアップの成長という意味においても、やはり日本国内だけで情報を得ている人と世界中の情報を得られる人は全然違うので、企業の成長にとってめちゃくちゃいいツールだと思っています。

    Q.どんなときに使っていますか?
    世界中の文献、ニュースから他社動向、海外事業などの情報収集をする際に使っています。
    Q.気に入っている機能は?
    翻訳したい箇所をコピペの手間なく、ブラウザ上で一瞬で精度の高い日本語へ自動翻訳して表示してくれます。費用も比較的低価格で利用できます。
    Q.どんな企業におすすめしたいですか?
    今後海外展開をしたい企業や、海外展開を考えているスタートアップ。既存で海外事業をされている企業にもおすすめです。

    Deep L公式サイトはこちら
    https://www.deepl.com/ja/translator

    アスゼロ

    アスゼロは、自社のCO2だけではなくサプライチェーンのGHG(グリーンハウスガス/温室効果ガス)を見える化できるクラウドソフトウェアと、サステナビリティ・コンサルティングをセットでお客様に提供できるソリューションです。

    2021年に、企業のサステナビリティに関する情報やCO2のような温室効果ガスの排出量を年に一回報告をしないといけない、という方針にコーポレートガバナンス・コードが強化されました。しかし、「そもそもCO2ってどうやって計算をすればいいのか」や、「CO2計算の前提となる活動量データの回収や収集、レポーティングの開示にもすごく時間がかかってしまう」という課題があります。それらを解決しようというサービスがアスゼロです。

    具体的には、AI-OCRのスキャン機能があるので、電気、ガス、ガソリンなどのレシートや請求書を読み取ってもらえれば、AIの画像認識でCO2の排出量の算定までを一気に行うことができます。もちろん一部は人が再確認している部分がまだありますが、これを徐々に自動化していこうとしています。

    システムに情報を登録することで、GHGの排出量だけでなく、Scope1、2、3という定義の指標に沿って、それぞれどの過程でどのくらいCO2が出ていますよ、という内訳が出たり、排出変動要因や月ごとの推移などを簡単に見える化できます。常に企業の最新のCO2排出量動向が分かるようになりますね。

    特徴はやはり、UI・UXが見やすく分かりやすいというのと、第三者検証も入っているので、正しい排出量の算出ができる仕組みを持っていることです。Excelで起こりがちなミス、属人化の問題も解消できます。

    さらに、CO2の見える化だけではなくて、削減までワンストップで行えるところが他社との一番の違いですね。「見える化クラウド」だけではなくて、最適な再生可能エネルギーの調達支援、カーボンクレジットの購入なども弊社のプラットフォームで可能です。

    ーーー企業のサステナビリティレポートや統合報告書の作成の時間は、実際どのくらい短縮できるのでしょうか?

    上場企業が出すサステナビリティレポートや統合報告書には、決算の財務情報だけでなく非財務情報と呼ばれるESGや環境のオフセット・削減対策などの情報も含まれます。アスゼロを使うことで、データの収集や回収、見える化がやり易くなるので、普通だと大体6ヶ月ぐらいかかるものが6週間に短縮され、最大70%ぐらいの工数削減ができます。

    ーーー環境に配慮した経営は、企業のブランディングにおいても重視されていますよね。

    そうですね、最近では「製品管理」の機能も追加しました。CFP(カーボンフットプリント)・LCAダッシュボードという「製品LCA(ライフサイクルアセスメント)」の機能です。例えば、何か製品を作った時に、生産時に何トンのCO2が出て、原材料調達では何トン、輸送時や、廃棄・リサイクルした時には何トン、使用時はほとんど出ていませんよ、など生産から廃棄されるまでの過程のCO2排出量を計算して見える化します。

    この機能のニーズも高く、製品ごとにGHGを可視化することで、「従来の製品と比べて、50%もCO2が低い製品ですよ」といったようなブランディングをして売り出したいお客様が増えています。

    Q.どんなときに使っていますか?
    大企業、上場企業がGHGの排出量などを、コーポレートガバナンス・コードに沿ってレポーティングするとき。
    Q.気に入っている機能は?
    AI-OCRの機能と、製品ごとにGHGを可視化する機能がおすすめです。
    Q.どんな企業におすすめしたいですか?
    上場企業のIRの担当者様、経営企画の方。環境意識が高い非上場企業にもご利用いただいています。

    アスゼロ 公式サイトはこちら
    https://earthene.com/asuzero

    編集後記

    CO2削減などの気候変動問題など大きなテーマに取り組む西和田さんが、普段どんな風に仕事をされているか、とても興味がありお話を伺いました。取材を通りして見えてきたのは、大きなテーマを扱うからこそ、目の前にあることにはスピード感を持って取り組むこと、最新のデータを効率的に把握すること、社員の誰もが一丸となって取り組んでいけるように工夫している姿でした。

    西和田さんのように、kintoneを使って社員が情報を共有したり、DeepLをつかって誰もが海外の最新情報にすぐにアクセスできるようにするなど、ITツールの活用は、「自分しかできない」という状態から、みんなが同じようにできるようになる、ということに貢献できると感じました。スタートアップということで、コストパフォーマンスを特に意識しながらツールを見ていることも印象的でした。

    アスゼロのUIはとても見やすく、GHGやLCAなどを「難しいデータ」と全く感じさせない設計でした。環境に対する影響についての開示制度やニーズは、今後もどんどん高まってくると思います。自社の環境対策についてレポート作成や、見える化したいという企業の担当者の方は、ぜひお問い合わせをしてみてください。

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