無料で始めるメール配信システム19選｜配信数制限や機能、有料版との違いを解説

【比較表】無料メール配信システム一覧

無料プランや無料トライアルのあるメール配信システムを一覧表で紹介します。無料版では機能が不十分に感じられる場合は、有料版も視野に入れてみましょう。有料版に移行した場合の機能や価格も掲載しているので、あわせて参考にしてください。

有料製品も含めて比較検討したい方や、問い合わせが多い人気製品を知りたい方は以下のページも参考にしてください。

メール配信システムとは

メール配信システムとは、顧客や会員など多数の宛先に一斉にメールを送信できる仕組みです。ニュースレターやキャンペーン案内、社内通知など幅広い用途で活用されます。単純な配信だけでなく、リスト管理や開封率の確認といった分析機能を備えている点が特徴です。

メルマガ配信サービスとの違い

「メール配信システム」と「メルマガ配信サービス」は、提供する会社や文脈によって同じ意味で使われることもあります。一般的には、メルマガ配信サービスは主にニュースレターやメールマガジンの配信に特化したシンプルなサービスを指し、個人や小規模事業者でも使いやすいのが特徴です。一方でメール配信システムは、より企業向けに設計されており、大量配信や効果測定、顧客管理やマーケティング施策との連携など幅広い用途に対応できるのが強みです。

無料版と有料版の位置づけ

メール配信システムには、無料版と有料版があります。無料版は配信数やリスト件数に制限があるものの、基本的な配信機能を試すには十分です。一方、有料版は制限が少なく、大規模配信や高度なマーケティング機能、充実したサポート体制が利用できます。そのため、無料版は「導入前のテスト」や「小規模運用」に適し、有料版は「本格的な顧客コミュニケーション」や「安定運用」に適しています。

無料メール配信システムを選ぶ前に知っておきたいこと

無料メール配信システムは手軽に始められる反面、利用条件や制限があります。導入を検討する際には、あらかじめ自社の用途に合うかを確認しておくことが重要です。

無料が向いているケース

無料のメール配信システムは、以下のようなケースに適しています。

• ●初めてメール配信を導入し、機能や操作感を試したい
• ●数百〜数千件程度の小規模な配信で十分対応できる
• ●短期的なキャンペーンやイベント告知などで一時的に利用したい
• ●導入前に複数製品を比較検討したい

有料を検討すべきタイミング

以下のような状況では、有料製品への切り替えを検討するのが望ましいでしょう。

• ●月間配信数や登録リストが無料枠を大きく超えるようになった
• ●配信効果を高めるためにABテストや詳細分析が必要になった
• ●安定した到達率やセキュリティ強化が求められる
• ●日本語によるサポートや運用支援を受けたい

無料からスタートしても、ビジネスの成長に応じてスムーズに有料プランへ移行できるかどうかを、事前に確認しておくと安心です。

無料メール配信システムの特徴

無料のメール配信システムは、初期費用や月額費用をかけずに導入でき、メール作成やリスト管理、開封率確認といった基本機能を備えているのが特徴です。特別な知識がなくても操作できるUIが多く、導入のハードルが低い点も魅力です。

基本機能

多くの無料メール配信システムには、以下のような基本機能が搭載されています。

• ●複数の宛先へ一斉にメールを送信できる配信機能
• ●顧客や会員のメールアドレスを整理・管理できるリスト管理機能
• ●メールが開封されたかどうか、リンクがクリックされたかを確認できる効果測定機能
• ●シンプルなエディタを用いたHTMLメールやテキストメールの作成（多くの製品で対応）

これらの機能により、ニュースレターやキャンペーン告知などを効率的に配信できます。

無料プランの制限

一方で、無料プランにはさまざまな制限があります。代表的なものは以下のとおりです。

• ●月間配信数や登録できるアドレス数に上限がある
• ●ステップメールやABテスト、API連携など高度な機能は利用できないケースが多い
• ●サポートはオンラインマニュアル中心で、無料では直接対応が限定されることも多い
• ●送信メールに広告や提供元の署名が自動挿入される場合がある

このように、無料プランはあくまで「基本機能を試す」ことを目的とした位置づけです。本格的な運用を想定する場合は、有料プランへの移行も検討すると安心です。

なお、この記事では、無料のメール配信システムをピックアップして紹介しています。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下のタイプをクリックして、詳しい製品情報をご覧ください。

▶【比較表】無料メール配信システム一覧はこちら！

無料メール配信システムのメリット・デメリット

無料のメール配信システムには、以下のメリット・デメリットがあります。

区分	内容
メリット	●初期投資を抑制できる ●予算状況にあわせて有料プランに移行も可能 ●無料で機能を試せるため導入リスクを最小限にできる ●初心者でも扱いやすい操作性のものが多い
デメリット	●１日または１か月の配信総数に上限がある ●顧客データ数や機能に制限がある場合も ●広告が表示されることがある ●有料プランに比べてサポートが不十分

▶無料で使えるメール配信システムを比較

ここからは無料プランを提供しているメール配信システムを紹介します。なお、いずれの製品も事業規模の拡大やニーズにあわせて有料プランに変更可能です。

まぐまぐ

株式会社まぐまぐが提供する「まぐまぐ」は、無料メルマガ・有料メルマガともに無料で発行できるメール配信ツールです。メルマガ発行審査があり、合格すれば有料メルマガの売上50％が発行者の収入となります。

Mailchimp

Intuit社が提供する「Mailchimp」は、海外製のメールマーケティングツールです。メルマガの作成や配信、顧客管理など、メールマーケティングに必要な機能が豊富です。無料プランを提供しています。

自社の課題解決に必要な機能を、制限なく利用したい場合は、有料プランもぜひ検討ください。製品の比較検討には、複数企業の製品情報を効率よく入手できる一括資料請求がおすすめです。

▶無料で試せるメール配信システムを比較

有料のメール配信システムのなかでも、無料トライアルが利用できる製品をピックアップしました。操作感やサポート力、機能性などを導入前に確認してみましょう。

無料プランで試すのも一つの方法ですが、いつまでも導入を後回しにしていると、配信効果を逃したり余計な工数がかかったりすることもあります。記事内で紹介した製品はもちろん、自社の課題解決に必要な機能を制限なく利用するためには、有料のメール配信システムも検討してみてください。複数企業の製品情報を効率よく入手でき、費用相場もつかめる一括資料請求がおすすめです。

無料メール配信システムの選び方

無料のメール配信システムは、手軽にはじめられる一方で、機能や性能に差があります。製品を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを解説します。

月間配信数

無料のメール配信システムを選ぶ際、月間配信数に注目しましょう。無料プランでは、製品によって月間数百通から数千通までと配信数に幅があります。また月間ではなく、一日当たりの配信数を定めている製品もあります。一部製品では、配信数の上限はないものの、一通当たりの容量を制限しているため注意が必要です。

登録可能なリスト数

登録可能なリスト数も差が出やすいポイントです。一部製品ではリスト数が100件程度に制限されており、顧客や読者を絞った運用におすすめです。なかにはリスト数に制限がない製品もあり、多くの見込み客や複数のターゲット層に向けて定期的にメールを配信したい場合に適しています。月間配信数も鑑みて、リスト数が最適か確認してみましょう。

セグメント数・機能の充実度

多くのシステムで、性別・年齢・地域などの基本的な属性にもとづくセグメント作成が可能です。ただし無料のメール配信システムでは、作成できるセグメント数に上限が設けられている場合があります。一部製品ではステップメールやパーソナライズ機能に対応していますが、完全な自動化には制約を設けているものもあります。

サポート体制

無料のメール配信システムでは、オンライン上のユーザーガイドやフォーラムのみのサポートが中心です。しかし、一部製品では、日本語でのメールやチャットサポートを提供しており、直接の問い合わせが可能です。初めてメール配信システムを利用する場合や、設定・トラブルに不安がある場合は、各社製品のサポート体制もチェックしておきましょう。

無料メール配信システムと有料製品の違い

無料のメール配信システムにはさまざまな制限が設けられているので、最終的に有料製品の利用に至るというケースも少なくありません。無料のメール配信システムを導入する前に、有料製品との違いも知っておきましょう。

比較項目	無料メール配信システム	有料メール配信システム
配信数・登録者数	配信数や登録者数に上限がある場合が多い	制限なし、または非常に高い上限が設定され、大規模配信に対応可能
独自ドメインの利用	独自ドメイン設定の制限・不可の場合がある	独自ドメインが利用可能で、ブランドイメージの向上が図れる
サポート体制	オンラインマニュアル中心で、直接対応がない場合も多い	チャット・メール・電話など手厚いサポートがあり、24時間対応の製品もある
広告の有無	送信メールに広告が挿入される場合がある	広告表示なし

以下の記事では、おすすめメール配信システムを紹介しています。「ITトレンド上半期ランキング2025（メール配信システム）」から、人気製品TOP３の情報もピックアップしています。効率よく比較したい方はぜひ参考にしてください。

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まとめ

無料のメール配信システムは機能制限が多いため、導入の際は自社の用途に沿った使い方が可能かを確認しましょう。また、サポート体制が整っていない場合は、自力でトラブルを解決するための知識と経験、そして対応力が求められます。無料製品にはコストを抑えられるメリットはあるものの、注意すべき点があるため、不安がある場合は有料製品の利用も視野に入れましょう。

各社製品の資料請求を活用し、無料製品と有料製品を比較のうえ検討を進めてはいかがでしょうか。